5月の米小売売上高は過去最大の増加率を記録。市場予想の2倍余りとなった。各州の許可の下、より多くの事業者が店舗を再開したことで、予想以上の回復ぶりを示した。
キーポイント |
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・小売売上高は前月比17.7%増1 ・1992年の統計開始後で最大の増加 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は8.4%増 ・前月は14.7%減(速報値16.4%減)に上方修正された |
小売売上高は3月と4月に大幅に落ち込んでいた。
5月は全てのカテゴリーで改善。自動車販売は44.1%増、飲食店は29.1%増となった。この2つのカテゴリーだけで全体の増加の半分余りを占めた。
CIBCのエコノミスト、アンドルー・グランサム氏は「各州が経済活動を再開させるにつれ、家計が財布のひもを緩めた」と指摘。その上で、「個人消費の回復としては比較的容易な部分だろう。景気刺激策の一環で、多くの家計が4月に現金を給付された。消費者は自宅に居ながらにして支援を受け、需要が積み上がっていた。こうした要素が支える形で、6月の小売売上高も力強い増加となる可能性があるが、その後の回復ペースは鈍化し、一段とまだら模様となるだろう」と述べた。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Retail Sales Soared a Record 17.7% in May, Double Forecast(抜粋)