5月の米住宅着工件数は市場予想を下回る伸びとなった。建設業者の活動再開が緩慢なものにとどまっていることが示唆され、需要回復を示す他の住宅関連データとは対照的だ。
キーポイント | |
・住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は前月比4.3%増の97万4000戸-2015年以降で2番目に低い水準 ・ブルームバーグがまとめた市場調査の中央値は110万戸 ・前月は93万4000戸(速報値89万1000戸)に上方修正 ・着工件数の先行指標となる住宅着工許可件数は、14.4%増の122万件 |
パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は「着工件数が予想に届かなかったことはあまり気にしていない。住宅ローン需要の急増を踏まえれば、見通しは非常に明るい」とリポートで指摘した。
建設許可は得たが未着工の一戸建て住宅の件数は、9万8000戸と2018年12月以来の高水準。一戸建て住宅の着工件数は前月比ほぼ変わらず。変動の大きい集合住宅は15%増と、4カ月ぶりのプラス。
5月の住宅着工件数は、前年比では23.2%減少した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:Disappointing U.S. Home Construction Starts Belie Firmer Market(抜粋)