【北京時事】北京で開催されていた中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の会議が20日、3日間の日程を終え閉幕した。国営中央テレビによると、香港への統制を強化する「香港国家安全維持法案」は採決した法律に含まれず、継続審議となった。
中国の立法法は、原則3回、各方面の意見が一致する場合は2回の審議を経て採決できると規定。継続審議は、今回提案された同法案の審議を重ねて手順を踏むことで「適法」をアピールする狙いがあるとみられる。
ただ、香港では9月の立法会(議会)選挙に向け7月18日から立候補の届け出が始まる。中国当局は選挙で民主派の動きを封じるため、近く全人代常務委を開き、同法案を今月中に成立させるとの見方もある。