- 創業者とソフトバンクGが会社全体の売却の可能性を探っている
- 工業分野企業やテクノロジー会社が関心を示し、40億ドル強で売却も
フランスの電力設備メーカー、シュナイダーエレクトリックや米電子・電気機器メーカー、エマソン・エレクトリックが、「モノのインターネット(IoT)」分野のソフトウエアベンダー、OSIソフトへの数十億ドル相当の買収提案を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
非公開情報を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、OSIソフトの創業者であるJ・パトリック・ケネディ最高経営責任者(CEO)と少数株主であるソフトバンクグループが、OSIソフト全体の売却の可能性についてアドバイザーと協議しており、売却額は40億ドル(約4260億円)を上回る可能性がある。
関係者によると、次の入札ラウンドは7月を予定し、工業分野の他の企業やテクノロジー会社が関心を示すと考えられる。検討が実際の取引につながらず、シュナイダーとエマソンが正式提案を行わないと決定する場合もあり得る。
OSIソフトとシュナイダー、エマソン、ソフトバンクグループの担当者のほか、ケネディ氏もコメントを控えている。
ソフトバンクグループが出資した際の額は10億ドルを若干下回るものだったと関係者1人が当時述べていた。ピッチブックによれば、三井物産もOSIソフトの少数株主という。
原題:Schneider, Emerson Said to Eye Bids for SoftBank-Backed OSIsoft(抜粋)