旧日本軍慰安婦および強制徴用被害者とその遺族11人が元ソウル大学教授の李栄薫(イ・ヨンフン)氏をはじめとする『反日種族主義』執筆陣と延世(ヨンセ)大学教授の柳錫春(リュ・ソクチュン)氏を出版物による名誉毀損などの容疑で告訴することにした。旧日本軍慰安婦被害者である李容洙(イ・ヨンス)さんも参加した。
告訴人の法律代理を引き受けたヤン・テギョン弁護士(法律事務所Good Laywers)は2日、国会疎通館で記者会見を行って「李栄薫氏らは旧日本軍慰安婦を売春婦、強制徴用を立身出世の機会とする、とんでもない主張を記した『反日種族主義』を出版し、慰安婦・強制徴用被害者および遺族に回復不可能な苦痛を与えた」と批判した。
続いて「日本でも出版された『反日種族主義』は、日本右翼に歴史わい曲の理論的根拠を提供しているが、これを反省するどころか1年も経たないうちに後続編『反日種族主義との闘争』を出版した」と話した。
また、柳錫春氏についても「最近、日本の右翼雑誌に日本右翼勢力の虚偽主張を繰り返す寄稿を投稿していたが、日本の収奪と搾取を合理化する反国家行為に該当する」と主張した。柳氏は最近、日本右翼雑誌「hanada」8月号に「日本が行った土地調査事業は、それまでの所有権を近代的な方法で再確認し、税金を徴収するための基礎作業であり、日本は韓国米を購入しただけで収奪はしなかった」という文を寄稿したという。