[ワシントン 8日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は8日、中国政府がソーシャルメディアなどを通して米国民の個人情報を取得することがないよう措置を講じると述べた。 

米議員の間で中国の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の個人情報の取り扱いを巡る安全保障上の懸念が高まる中、ポンペオ長官は6日、FOXニュースのインタビューに対し、TikTokなど中国のソーシャルメディアアプリの禁止を検討していることを明らかにした。 

ポンペオ長官はこの日は、米政府の対応は特定の企業を対象としたものではなく、安全保障上の対応と説明。「今週、ある特定の企業に関して発言したが、中国共産党に起因する脅威を評価するという文脈の中での発言だった」とし、政府は米国民の個人情報に対する中国のアクセスを確実に遮断するよう取り組みを行っていると述べた。 

TikTokは今週初め、中国が香港の反体制的な活動を取り締まる香港国家安全維持法(国安法)を施行したことを受け、数日以内に香港市場から撤退することを明らかにしている。 

ポンペオ長官はこのほか、中国がインドとの国境地帯で「極めて攻撃的な行動」を取っていると批判。「中国は信じがたいほどの攻撃的な行動を取り、インドは対応に最善を尽くした」とし、「こうした行動は中国の習近平国家主席が地域全体、世界全体に対して取っている行動の一環と見なしている。中国共産党による個別の攻撃的な行動と考えることはできない。大きな文脈の中で見る必要がある」と述べた。