[13日 ロイター] – ロイターの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染者が13日、1300万人を突破した。感染者数は8日に1200万人に達した後、わずか5日で新たな節目に達し、世界保健機関(WHO)によると、深刻な季節性インフルエンザの感染者数の約3倍の水準となる。 

新型コロナ感染者による死者は累計56万8500人。例年のインフルエンザによる死者数とほぼ同水準という。 

現時点で感染拡大ペースが最も加速しているのは中南米で、ブラジルでは感染者が累計約186万人、死者は7万2000人超となっている。 

米国では10日の新規感染者数が6万9000人強と、世界全体の1日の感染者数としてこれまでで最多を記録。米国の感染者数は累計330万人を超える。過去2週間の感染者数をそれ以前の2週間と比較すると、感染者は約40州で増加している。 

とりわけフロリダ州では12日の新規感染者が1万5000人を突破し、最多を記録。感染拡大が深刻だったニューヨーク州の4月10日の1万2847人を上回り、欧州で記録した1日当たり感染者の最多数もすでに超えている。 

米州全体での感染者数は世界の半分超、死者数も半分を占める。 

インドでは今月初旬以降、1日の新規感染者数が平均2万3000人となっている。 

米州などが引き続き新型コロナ感染の第1波に対処する一方、オーストラリア・メルボルンや英レスターでは、新型コロナ感染第2波に備えた制限措置が再導入された。感染第3波の懸念が高まる香港では、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)措置が再び強化された。 

スペイン北東部カタルーニャ自治州のトラ首相はこの日、ウイルス感染の再拡大を受け、同州西部リェイダ周辺の住民16万人に外出禁止令を発令すると表明。ハンガリーでは15日に新たな渡航制限を実施する。