[ボストン 23日 ロイター] – 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けした米国人容疑者に対し、ゴーン被告の息子が約50万ドルを暗号資産(仮想通貨)で支払っていたと、米検察が裁判文書で明らかにした。 

22日に提出された連邦検察当局の文書によると、支払いはゴーン被告の日本逃亡後、息子のアンソニー・ゴーン氏が行った。支払先は逃亡ほう助の疑いで父親の米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員マイケル・テイラー容疑者と共に米国で逮捕されたピーター・テイラー容疑者だったという。 

ゴーン被告も昨年12月末の逃亡の2カ月前に、ピーター容疑者が運営する企業に86万2500ドルを送金していた。 

検察側は容疑者の保釈請求に反対するために同文書を提出し、支払いの詳細を明らかにした。容疑者らは5月に逮捕され、日本側が身柄引き渡しを求めている。