【ワシントン時事】トランプ米大統領は13日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交正常化で合意したと発表した。トランプ氏の仲介で、イスラエルのネタニヤフ首相、UAEのアブダビ首長国のムハンマド皇太子の3者が同日電話会談し、合意に達した。トランプ氏はツイッターで「大きな進展があった! 歴史的な和平合意だ」と強調した。

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 アラブ諸国はこれまで、パレスチナ国家樹立と引き換えに、イスラエルと国交正常化する案を提示していた。イスラエルとパレスチナの和平交渉が進展しない中での国交正常化の動きは、交渉停滞を固定化する可能性がある。湾岸諸国がパレスチナ問題よりも、対イランでのイスラエルとの協力を重視する姿勢が鮮明になった。

 3カ国の共同声明によると、今回の合意を受けてイスラエルは占領地ヨルダン川西岸の一部併合を凍結。イスラエルとUAEは数週間以内に、投資や直行便、大使館開設などに関する合意に署名する。調印式はホワイトハウスで行われる予定。11月の米大統領選での再選に向け、トランプ氏が外交実績として仲介を強調する狙いがありそうだ。