- 着工許可件数も大きく伸び、堅調な住宅建設が持続することを示す
- 一戸建て住宅の着工件数は94万戸-2月以来の高水準
7月の米住宅着工件数は、市場予想を上回る伸びとなった。過去最低水準にある金利を背景とした強い住宅需要に対応し、業者が建設を増やしつつある状況が示唆された。
キーポイント |
---|
・住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は前月比22.6%増の150万戸 ・2016年10月以来の大幅な増加率 ・ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は125万戸 ・前月は122万戸(速報値119万戸)に上方修正 ・着工件数の先行指標となる住宅着工許可件数は、前月比18.8%増の150万件 ・1990年1月以来の大幅な増加率 ・市場予想の中央値(133万件)を上回る ・新型コロナウイルス感染がパンデミック(世界的大流行)となる前の水準を超える |
マリア・フィオリニ・ラミレスの米国担当チーフエコノミスト、ジョシュア・シャピロ氏はリポートで、「過去最低水準にある住宅ローン金利とより広いスペースを求める家族の需要が市場を活気づけており、労働市場の混乱による悪影響を補って余りある状況だ」と指摘した。
7月の一戸建て住宅の着工件数は94万戸に増加し、2月以来の高水準。変動の大きい集合住宅は58.4%増えて55万6000戸と、前月比での増加率としては11年1月以来最大。
一戸建て住宅の着工許可件数は17%増の98万3000件と、2月以来の高水準だった。
建設許可は得たが未着工の一戸建て住宅の件数は10万1000戸に増え、18年末以降で最多。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Housing Starts Surge by Most Since 2016 and Permits Climb(抜粋)