[16日 ロイター] – 英製薬大手アストラゼネカAZN.Lが臨床試験(治験)を一時中断した新型コロナウイルスワクチンについて、同社と開発で提携している英オックスフォード大学が、中断の要因となった被験者の疾患はワクチンそのものに関連したものではなかったとの見解を示した。
アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチン「AZD1222」は、英国の被験者の1人に横断性脊髄炎と考えられる副作用が見られたことを受け、6日に世界的に被験者の募集を停止。アストラゼネカは8日、同ワクチンの臨床試験(治験)を世界的に中断したと発表した。
オックスフォード大学がネット上に掲載した被験者情報を説明する文書は「独立調査の結果、症状はワクチン接種と関連がなかったか、関連の有無の判定に充分な証拠が得られなかったかのどちらかと考えられる」としている。
同ワクチンの治験は英国、ブラジル、南アフリカで再開。米国ではまだ再開されていない。
この文書について、アストラゼネカ、およびオックスフォード大学からコメントは得られていない。