[ワシントン 20日 ロイター] – トランプ米大統領は20日、米政権と民主党指導部が協議している追加の新型コロナウイルス経済対策を巡り、民主党が求めている2.2兆ドル規模以上の法案を受け入れるとし、共和党の上院議員が反対する中、大規模かつ包括的な追加経済対策を支持する考えを示した。
FOXニュースとのインタビューで「民主党よりも大きな対策の実施を望む」と指摘。ムニューシン財務長官と民主党のペロシ下院議長が超党派の合意に達すれば、「全ての共和党員が私に同意するわけではないが、賛同するだろう」とし、共和党のマコネル上院院内総務からの支持が得られるとした。
また、主に民主党の支持を得た法案を喜んで受け入れると述べた。
米大統領選が行われる11月3日より前に追加経済対策法案が議会を通過するためには20日までに超党派で合意する必要がある。ホワイトハウスが1.8兆ドル規模の法案を提案している一方、ペロシ氏は2.2兆ドル規模を求めている。
一方、上院共和党は2兆ドル近い追加経済対策に繰り返し反対を表明。代わりに小規模な対策に焦点を当てており、20日の中小企業支援策の提出に向け準備を進めている。
上院共和党指導部メンバーのジョン・スーン議員は19日、大規模かつ包括的な追加経済対策に対し、上院共和党から十分な支持を得るのは「難しいだろう」と述べた。
ムニューシン長官とペロシ議長は追加経済対策を巡り、20日に再び協議する予定。