【北京時事】中国の習近平国家主席が、世界の産業チェーンの中国依存度を高め、外国による原材料や部品の供給停止に対する強力な反撃能力を持つよう共産党の会議で指示していたことが分かった。共産党理論誌「求是」が31日、4月10日の党中央財経委員会で行った演説全文をホームページに掲載した。

 演説は、新型コロナウイルスの流行を踏まえた中長期の発展戦略がテーマ。
 習氏は演説で「産業の質を高めて世界の産業チェーンのわが国への依存関係を強め、外国による人為的な供給停止に対する強力な反撃・威嚇力を形成する」よう要求。同時に、「国の安全に関わる分野では、自ら制御可能な国内の生産・供給体系が必要だ」と自給自足の必要性を指摘した。