【ワシントン時事】米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、3日の大統領選直前に行われた世論調査の支持率平均で民主党のバイデン前副大統領は50.7%となり、共和党のトランプ大統領(44.0%)を6.7ポイント上回った。前回2016年大統領選の直前調査では民主党候補クリントン元国務長官とトランプ氏の差は3.2ポイント。バイデン氏はより有利な情勢で投票日を迎えた。

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 トランプ氏が前回制した激戦州を見ると、バイデン氏はトランプ氏に対しミシガン(選挙人16)で5.1ポイント、ウィスコンシン(同10)では6.7ポイントの差をつけた。4年前にクリントン氏が獲得した選挙人232人を基礎とした場合、バイデン氏がこの中西部2州を取れば、あと12人で全選挙人数の過半数(270)に届く。

 東部ペンシルベニア(同20)と南部フロリダ(同29)両州もバイデン氏優勢だが、トランプ氏がここ数週間でその差を2.6ポイント、1.8ポイントにまで詰めた。南部のノースカロライナ(同15)とジョージア(同16)、西部アリゾナ(同11)の3州では1ポイント以内の差で競っている。

 4年前の世論調査では、クリントン氏が直前平均で6.5ポイントリードしていたウィスコンシンを落とすなど、州単位で行う調査の精度に課題を残した。業界団体の全米世論調査協会は選挙の半年後に発表した検証報告で、態度未定の有権者が最終盤でトランプ氏に流れたことや、トランプ氏支持者が多い白人労働者層の割合を適正に反映できなかったことを指摘。その後問題は改善されたと強調している。