このうち、4日に立ち上げられた「ストップ・ザ・スティール」、「選挙を盗むのはやめろ」というフェイスブックのページでは、中西部ミシガン州デトロイトの開票所に市民が詰めかけ、「開票作業をやめろ」と声をあげる映像が投稿され、「バイデン氏は票を盗もうとしている」とか「公正なやり方ではない」などと書き込まれました。

この投稿は2000回以上シェアされたほか、ページへの参加者が一時は10秒ごとに100人ずつ増えるなど急速に拡散したことから、フェイスブック側がページを削除する事態に発展しました。

テレビ局は大統領会見の中継を打ち切り

一方、アメリカの主要テレビネットワークは5日、トランプ大統領が「選挙で不正が行われている」と主張した会見の中継を途中で打ち切るという異例の対応に乗り出しました。

このうちNBCテレビの司会者は番組の中で、「トランプ大統領が不正な投票が行われているなどと誤った主張をしているためです。こうした主張を裏付ける証拠はありません」と説明しました。

ソーシャルメディアでは、真偽が確認できない情報の拡散を防ぐためにアカウントの凍結や投稿の削除が行われていますが、テレビ局がこうした対応をとるのはあまり例がなく、メディアの間では誤った情報が拡散することへの警戒感が広がっています。