新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行した場合、厚生労働省は、ピーク時に1日46万件程度の検査需要に対し、54万件程度の検査能力の確保を見込んでいます。

新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行した場合に備えて、厚生労働省は、都道府県を通じて、検査体制などを調査しました。

それによりますと、発熱などの患者の診療や検査を行う医療機関として11月9日の時点で、全国2万3755の診療所などが指定されていて、引き続き、体制の整備を進めるとしています。

そのうえで、インフルエンザの流行のピーク時には、新型コロナウイルスによる発熱などの患者を含めた「検査需要」の見通しは1日最大で46万件程度になるとしています。

これに対し、「検体採取能力」と「検査能力」は、今後拡充が予定されているものも含め、1日最大でそれぞれ50万件程度と54万件程度の確保を見込んでいます。

厚生労働省は、「数字上、検査能力は確保できているが、実際に機能するよう、都道府県などと連携して引き続き、整備に取り組みたい」としています。