トランプ米大統領は12日、中国人民解放軍に所有ないし管理されていると判断された中国企業に米投資会社などが投資するのを禁じる大統領令に署名した。トランプ氏が不当だと主張する中国の商慣習を巡り、ホワイトハウスは中国にあらためて圧力を加える。
大統領令は、中国が米国資本を「一段と活用」して「自国の軍や情報機関など安全保障機関の発展と近代化」を推し進めており、米国への脅威となっていると説明した。禁止措置は来年1月11日に発効する。
大統領令の報道を受け、チャイナ・モバイル(中国移動)やチャイナ・テレコム(中国電信)など中国のトップ企業の株価は下落した。
米国防総省は6月、人民解放軍と関連があると判断した中国企業20社のリストを公表し、8月後半に11社を追加した。今回の大統領令は米国の投資会社や年金基金がこれら企業の株式を売買することを禁じる内容。
米国防総省、中国軍管理下にある企業にファーウェイなど20社を指定
原題:Trump Bans Investments in Firms Controlled by China’s Military(抜粋)