[17日 ロイター] – フランスで確認された新型コロナウイルス感染者数が17日に欧州で初めて累計200万人を突破したことが分かった。ただ、10月30日に導入した全国的なロックダウン(都市封鎖)措置により、新規感染者数は大幅に減少している。
ロイターの集計によると、フランスの感染者数は累計203万6755人。200万人を突破したのは、米国、インド、ブラジルに続き世界4番目。死者は累計4万5000人を超えており、世界で7番目の多さとなっている。
欧州全体の感染者数は約1450万人。世界全体の26%超を占めている。
フランスの1日当たり新規感染者数は7日に約8万7000人と過去最多を記録したが、その後は大幅に減少し、16日には9406人と1カ月超ぶりの低水準となった。
ベラン保健相は17日、フランスは再び新型コロナを制御しているが、全国的なロックダウン第2弾を緩和する段階ではないと述べた。
新規感染者数は減少しているものの、新型コロナによる入院者数は過去最多に達しており、欧州では英国、イタリアに次ぐ3番目の多さとなっている。
マクロン政権はロックダウンの期限を12月1日に設定しているが、感染が抑制されなければ延長される可能性がある。
一方、英国で17日に確認された、新型コロナ検査で陽性が判明してから28日以内の死者数は598人と、5月以降で最多になった。感染者数は2万0051人増加した。