[パリ 24日 ロイター] – フランスのマクロン大統領は24日、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)を今週末から緩和すると発表した。クリスマスに向けて店舗や劇場、映画館が再開し、家族で休暇を過ごせるようになるという。
マクロン大統領はテレビ演説で、国内での感染第2波は峠を越えたと表明。ただ、「3回目のロックダウンを避けるために、あらゆる対策を取る必要がある」とし、レストラン、カフェ、バーは来年1月20日まで閉鎖を続けるとした。
フランスでは10月中旬に導入した夜間外出禁止令が成果を上げなかったことから、同月30日から1カ月間のロックダウン再導入。ただ、3─5月にかけての措置ほど厳しい内容ではなかった。
またマクロン氏は、新型コロナワクチンの接種を最もリスクが高い市民や高齢者を対象に12月末か来年1月初めに始めると表明。ただ、ワクチン接種の義務化はしないという。
世界経済フォーラム向けにイプソスが行った調査によると、フランスではワクチン接種に肯定的な人の割合が59%で、米国の67%や英国の85%に比べて少ない。