[ロサンゼルス 27日 ロイター] – 米大統領選を巡り、トランプ大統領の選対陣営が求めていた票の再集計がウィスコンシン州ミルウォーキー郡で27日終了し、民主党のバイデン前副大統領のトランプ氏に対するリードが拡大した。

約46万票の再集計後、得票数はバイデン氏が257票、トランプ氏が125票、それぞれ増えた。

トランプ陣営は、ウィスコンシン州でトランプ氏の得票数がバイデン氏を2万票以上下回ったのを受け、人口が多く、民主党寄りのミルウォーキー郡とデーン郡で、再集計を求めていた。

デーン郡の再集計は29日に終了する見通し。

ミルウォーキー郡の当局者は再集計後、「ミルウォーキー郡での選挙が公正で透明、正確で確実だというわれわれが既に知っていることが再集計で示された」と語った。

トランプ陣営はウィスコンシン州での全体的な結果に対し、依然として訴訟を提起するとみられるが、残された時間は限られている。同州は12月1日に選挙結果を認定する予定だ。

大統領選ではバイデン氏が全米で選挙人306人を獲得し、勝利に必要な過半数の270人を大きく上回る一方、トランプ氏は232人にとどまった。バイデン氏は得票数でもトランプ氏を600万票余り上回った。