[ロンドン 30日 ロイター] – 英政府は30日、次世代通信規格「5G」ネットワークから中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)製品を排除する計画の一環として、国内通信会社によるファーウェイ製機器のインストールを2021年9月から禁止すると発表した。
英政府はすでに、2027年末までに国内5Gネットワークからファーウェイ製品を完全に排除することを命じているほか、来年初めからはファーウェイの5G製品の新規購入を禁止している。
政府は先週、通信会社がファーウェイ製品の使用禁止に違反した場合、最大で売上高の10%の罰金を科す新たな通信法案を明らかにしている。今回の発表は、議会での法案審議を前にファーウェイ製品排除に向けた行程表を具体的に示した格好だ。
ダウデン英デジタル相は「英5Gネットワークからリスクの高い業者を完全に排除するための明確な道筋を定める」と表明。「国家安全保障を脅かす通信機器を特定し禁止する、前例のない新たな権限を通じてこれを実現する」と説明した。
政府は5G供給網の多様化に向けた新戦略も発表した。初期投資として2億5000万ポンドを投じ、NECとの協業で実験を行うほか、研究施設も新設する。
また、政府は5G通信網構築を巡り、「高リスク事業者」による「非中核」部分へのファーウェイ参入を35%に制限するとすでに発表しているが、この導入期限を2023年1月28日にすると発表した。