[3日 ロイター] – 米司法省は、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)がカナダから中国へ帰国することを認める取り決めについて、孟氏の弁護団と協議を行っている。関係筋が明らかにした。
関係筋によると、両者の協議は米大統領選後に始まった。ただどのような取り決めで合意できるかは依然不明。孟氏は何も間違ったことは行っていないと考えており、そのため自身が真実だと思わないことを認めることを渋っているという。
これより先に米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は3日、関係筋の話として、孟氏が不正行為を認めることを条件に、カナダから中国へ帰国することを認める取り決めについて協議を行っていると報じた。
孟氏は2018年12月、米国の要請を受けたカナダ当局に拘束された。米国は、孟氏がファーウェイのイランとの取引についてHSBCに虚偽の説明をし、その結果HSBCが米制裁に違反することになったとし、銀行詐欺などの罪で同氏を起訴している。
司法省報道官はコメントを控えている。ファーウェイやカナダ政府からのコメントは得られていない。