[ニューヨーク 3日 ロイター] –
ドル/円
NY終値 103.83/103.85
始値 104.26
高値 104.29
安値 103.68
ユーロ/ドル
NY終値 1.2140/1.2144
始値 1.2127
高値 1.2175
安値 1.2119
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが約2年半ぶりの安値に下落する一方、ユーロは上昇した。米追加刺激策の協議に進展の兆しが出ていることや新型コロナウイルスワクチンを巡る楽観的な見方を受けた。
午後の取引では、主要6通貨に対するドル指数は0.3%安の90.72。一時は90.504まで下げ、2018年4月以来の低水準となった。安全資産としての魅力が薄れたことで、ドルは対スイスフランでも約6年ぶり安値を付けた。 追加刺激策を巡っては、民主党のペロシ下院議長と共和党上院トップのマコネル院内総務が協議した。共和党は5000億ドル規模の措置を求めているが、民主党は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の対応に余りにも少なすぎるとして拒否してきた。
英国は米ファイザーのコロナワクチンを2日に承認。ワクチンに対する楽観的な見方でリスク選好が強まっており、安全資産のドルが売られている。
OANDAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「ドルの弱気はすぐには消えない」と指摘。「コロナワクチン配布に日々近づいており、来年にはより迅速な回復が見られるという楽観的な見方が広がっている」と述べた。 米労働省が3日発表した11月28日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は71万2000件と、前週の78万7000件から減少した。アナリスト予想の77万5000件を超えて減少し、これもドルを圧迫した。
ユーロは一時1.2174ドルと、18年4月以来の高値まで上昇。終盤は0.2%高の1.2142ドル。英ポンドは、英国と欧州連合(EU)の交渉が続く中、対ドルで0.7%高の1.3452ドル。豪ドルは一時、18年8月以来の最高値を更新。その後は0.4%高の0.7445米ドル。ニュージーランドドルも一時は0.71米ドルを上抜け、2年半ぶりの高値を更新。終盤は0.23%高の0.708米ドル。
ドルは対円で1週間超ぶりの安値に下落し、終盤は0.4%安の103.98円で推移。対スイスフランでは0.36%安の0.8917フラン。一時は15年1月以来の安値に沈んだ。