[ニューヨーク 8日 ロイター] –
ドル/円
NY午後4時 104.15/104.18
始値 104.10
高値 104.20
安値 104.03
ユーロ/ドル
NY午後4時 1.2106/1.2107
始値 1.2106
高値 1.2133
安値 1.2101
ニューヨーク外為市場は不安定な値動きとなる中、ドルが売り一服 商状となった。一方、英国と欧州連合(EU)の通商交渉の結果が待た れる中、英ポンドは下落した。
ドル指数は0.1%高の90.95。ドルは年初以降約6% 下落しており、2017年以来の大幅な値下がりとなる見通し。
メルク・インベストメンツのアレックス・メルク社長兼最高投資責 任者は「進行中の金融・財政刺激策が世界を再び押し上げ、ドル安につ ながっている。リスク資産や新興国通貨にはプラス材料だ」と指摘した 。
この日は米製薬ファイザーやジョンソン・エンド・ジョン ソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンを巡る明るいニ ュースを追い風にリスク選好度が上昇したものの、ドルは持ちこたえた 。
ユーロ/ドルは、堅調なドイツZEW景気期待指数を手 掛かりに一時上昇したものの、終盤にかけて横ばいから小幅安の1.2 104ドル。
12月の独ZEW景気期待指数は55.0と、前月の39.0から 上昇。コロナウイルスワクチン開発で経済の見通しが改善するとの見方 が強まった。
ユーロ/ドルは年初来で約8%上昇。HSBCの欧州為替リサーチ 主任ドミニク・バニング氏はリサーチノートで、ユーロ高はデフレ圧力 にさらされているユーロ圏経済に著しい悪材料だとし、欧州中央銀行( ECB)の取り組みを困難にするとの見方を示した。
ECBは10日に理事会を開く。 英国のEU離脱移行期間終了が約3週間後に迫る中、双方の自由貿 易協定(FTA)交渉は8日も打開が見られず、英国のジョンソン首相 は双方が「合意なき」離脱を受け入れざるを得ないとの見方を示した。 ポンド/ドルは0.2%安の1.3354ドル。しかし、 英政府がアイルランドと英領北アイルランドの国境管理についてEUと 合意したとのニュースが伝わり、ポンドは一時プラス圏に浮上する場面 もあった。ポンドは対ユーロでも0.1%下落し、90. 63ペンス。
ドル/円は0.1%高の104.16円。一方、ドル/ スイスフランは0.2%安の0.8893フラン。
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