[トロント/オタワ 9日 ロイター] – カナダ保健省は9日、米ファイザーが独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンを承認した。英国、バーレンに次いで世界で3カ国目。
同省は声明で「ワクチンの承認は、安全かつ有効で良質であるという確証に基づく」とした。当初のワクチン接種は年齢16歳以上に限定される。
カナダのトルドー首相によると、ファイザーは月内に初回分の出荷を開始する。
年内に最大24万9000回分のワクチンが供給される見込みで、中部サスカチュワン州はコロナ患者と直接接触する医療関連者の接種向けに、来週15日までに1950人分のワクチンを受け取る見通しとした。
ケベック州は年明け1月4日までに5万5000回分を受け取る見通しという。
また、カナダ当局は国内のワクチン接種計画を公表し、「2021年中に人口100%のワクチン接種」が同国の優先課題とした。
カナダはファイザーから1000万人の接種を可能とする2000万回分を購入し、追加で最大5600万回分購入する契約を締結している。
当局者によると、近く承認が見込まれる米モデルナのワクチンを合わると、カナダは来年3月末までに計600万回分のワクチンを受け取る見通しという。
米国では、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が10日、ファイザーの新型コロナワクチンの緊急使用を承認するようFDAに提言するかどうかを討議する。