【ワシントン時事】米民主党のバイデン次期大統領は11日、地元デラウェア州で記者会見し、通商政策の優先課題として中国の不公正な貿易慣行の是正を挙げた。米通商代表部(USTR)代表への起用が発表された中国問題の法律顧問キャサリン・タイ氏を「試練を経た専門家」だと紹介し、即戦力として期待を示した。
バイデン氏は、新型コロナウイルス危機下で通商政策を取り仕切るタイ氏について「より戦略的なアプローチが必要だと理解している」と強調。トランプ政権が仕掛けた貿易戦争で打撃を受けた国民らに配慮し、「すべての人を強くし、誰も取り残されない」と約束した。