【ロンドン時事】英政府は、欧州連合(EU)漁船による英海域での違法操業を取り締まるため、海軍の哨戒艦4隻を来年1月から投入する方針を決めた。難航しているEUとの貿易交渉が決裂し、懸案の漁業問題が年末までに解決しなかった場合の措置。英各メディアが12日伝えた。

 報道によると、哨戒艦は機関銃を装備し、英仏海峡でEU漁船が英国の排他的経済水域(EEZ)に入ってこないか監視する。英政府はEU漁船の臨検や拿捕(だほ)、船員の拘束を可能にする法令の整備も急ぐ。

 英国は1月末にEUを離脱したが、EU漁船は年末まで英海域で自由に操業できる。この仕組みは年末で終了するため、英EUが後継の取り決めを協議してきた。