[ワシントン 20日 ロイター] – トランプ米大統領は任期最終日の20日朝、ホワイトハウスを後にした。バイデン次期大統領の就任式には出席せず、メラニア夫人と共にフロリダ州の別荘に向かう。
トランプ大統領は大統領専用機に乗り込む前、ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地で行われた離任式典で最後の演説をし、「何らかの形で戻って来る」と支持者に約束した。
さらに、新型コロナウイルスワクチンを1年以内に実現させたことは「医学の奇跡」と称賛するなど、自身の任期中の業績を強調した。
最後に、米大統領を務めたことは「非常に光栄」だったとした上で、「良い人生を送ってもらいたい。また会おう」と述べたが、バイデン次期大統領の名前への言及はなかった。
式典にはペンス副大統領を含め共和党トップらは姿を見せなかった。
バイデン氏の就任式は米東部時間正午ごろに始まる。
前任大統領が新大統領の就任式に出席しないのは極めて異例だが、ホワイトハウス高官によると、トランプ大統領は慣習として手渡される次期大統領宛ての「手紙」を執務室に残したという。
ペンス副大統領は、バイデン氏の就任式に出席する。