[ブカレスト/プラハ/ソフィア 21日 ロイター] – 米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、一部の欧州連合(EU)諸国への供給量が今週、半分程度に減少したことが、政府当局者らの話で21日分かった。
ワクチン供給の遅れを巡って欧州では批判が高まっており、訴訟に発展する可能性も浮上している。
ルーマニアの保健当局は、今週受け取ったワクチンの量が予定の半分程度にとどまったと表明。ポーランド当局も同様の見方を示した。ルーマニアでは、残りの分が3月末までに段階的に割り当てられる見通しで、ワクチン供給は来週以降、回復に向かうとした。
チェコの保健当局は、今週のワクチン供給量が約15%減少したとし、今後2週間で最大30%落ち込む見通しとした。
ファイザーと独ビオンテックは先週、ワクチン増産に伴う製造工程の変更を理由に、欧州諸国とカナダ向けのワクチン供給を一時的に削減すると明らかにした。来週25日をめどに当初の供給計画に戻る見通しという。