[ブリュッセル 15日 ロイター] – ユーロ圏財務相は15日に開いた会合で、欧州委員会が示した見通しを検証した上で、現時点では全ての景気支援策を維持することで一致した。新型コロナウイルスワクチンの接種が進む中、3月から5月にかけて各国の支援策の縮小の方法と時期について決定していく。

欧州委はユーロ圏経済の今年の回復は見通しを下回ると予想。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のドナフー議長(アイルランド財務相)は会合後の記者会見で「これは、景気支援策を必要な限り実施し続ける必要性があることを示している」とし、「支援策の解除が遅れるよりも、早すぎる時期に縮小することにリスクがある」と述べた。

欧州委のジェンティローニ委員(経済担当)によると、欧州委は今春の経済政策への取り組みに関するガイダンスを3月初旬に公表。その後、欧州委が5月初旬に公表する新たな経済見通しを受け、ユーロ圏財務相が借り入れ上限を再導入する時期について検討する。