[ロンドン 22日 ロイター] – 英国のジョンソン首相は22日、1月5日に導入した新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)の段階的な緩和計画を発表した。経済活動を再び停止する事態にならないよう「慎重に」緩和を進める。

ジョンソン首相は議会で、ワクチン接種の迅速な開始と感染率の急低下で、ロックダウン措置を慎重に緩和できるようになったと表明。ただ当面は可能な限り在宅勤務を続けるよう呼び掛けたほか、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を巡る規制の緩和は限定される。

4段階の緩和計画の第1段階として、3月8日に学校の対面授業を再開する。3月末には屋外での少人数の集会を許可、早くて4月12日に必須でない小売店などの営業再開を許可する。その後、5月17日以降にソーシャル・ディスタンシングを巡る規制を段階的に緩和。早くて6月21日までに全ての規制を解除する。

不要不急の海外渡航については、少なくとも5月17日まで禁止する。

ジョンソン首相は、新型コロナ根絶に向けた確実な手段はないとし、「このため、この行程表が慎重で、かつ不可逆的なものであることが重要だ。これが自由に向かう一方通行の道筋であると願い、信じている」と述べた。

英国では人口の約25%がこれまでに1回目のワクチンの接種を受けている。