著名投資家ウォーレン・バフェット氏は1日、新型コロナウイルス禍を脱しつつある米経済の現状について、「過熱」との認識を示した。
バフェット氏は最高経営責任者(CEO)を務める米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイのオンライン年次総会で、「購入ブーム寸前」とした上で、「人々は手元資金を有しており、価格が一段と上昇しても支払っている」と述べた。
同氏は予想以上に速いペースで景気回復が進んでいるのは連邦準備制度と米政府が断固とした救済策を迅速に講じたためで、支援策で米経済の85%は「超高速ギア」モードとなっていると指摘。経済成長が盛り返し、低金利が続く中でバークシャーを含め多くの会社が値上げを実施しており、「6カ月前時点の予想以上に」インフレが進行していると説明した。
SPACは「キラー」とバフェット氏-アップル株売却「間違い」(1)
原題:Warren Buffett Sees a ‘Red Hot’ Economy With Creeping Inflation(抜粋)