[ブリュッセル 21日 ロイター] – 米ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は21日、独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、低中所得国に対し向こう1年半で20億回分を提供すると表明した。先進国でワクチン接種が先行し、途上国が取り残される「ワクチン格差」の解消につながる可能性がある。
ブーラCEOは「グローバル・ヘルス・サミット」で、「低中所得国に対し年内に10億回分、来年にさらに10億回分を提供することを確約する」と述べた。
低所得国には低価格で提供し、中所得国には先進国が支払う価格の約半分で提供する。先進国は1回当たり約20ドルを支払っているとみられている。