[ワシントン 25日 ロイター] – 米ホワイトハウスは25日、米国で成人の50%以上が新型コロナウイルスワクチン接種を完全に済ませたと発表した。バイデン政権は7月4日までに接種率70%を目指しているが、期限まで約6週間を残し、主要な目標が達成された。

ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部のアドバイザー、アンディ・スラビット氏はツイッターに「5月最終週を迎え、米国の成人の半数が完全に接種を受けた」と投稿。米疾病対策センター(CDC) によると、全人口の49.5%にあたる1億6437万人強が少なくとも1回の接種を受けたほか、全成人の50%にあたる1億3107万人強が完全な接種を受けた。

米国では接種が進展するにつれ、新たな感染が持続的に減少している。CDCのロシェル・ワレンスキー所長は「慎重姿勢は崩していないが、継続的に減少していくと希望を持っている」と表明。接種をまだ受けていない人に対し、マスク着用などの感染抑制に向けたガイドラインを守るよう呼び掛けた。

米国では青少年に対し、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの使用がすでに許可されているほか、米モデルナがこの日、12─17歳を対象に実施した臨床試験(治験)で有効性と安全性が確認されたと発表。6月初旬に緊急使用許可を申請するとした。