中国はトウモロコシ輸入急増への懸念から、一部輸入の規制を強化し、複数の飼料工場は米国からの貨物をキャンセルせざるを得なくなった。
中国の通関当局は自由貿易区への輸入に制限を設けたと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。自由貿易区への輸入は通常、公式な年間輸入枠に算入されない。関係者のうち2人によれば、キャンセルされた米国からのトウモロコシは合計で100万トン弱。関係者らは情報が非公開だとして匿名を条件に語った。
関係者らによれば、締め付けの対象となっているのは自由貿易区内に飼料混合施設を設置した企業。これらの施設では輸入トウモロコシを他の原材料と混合し、家畜用の飼料を生産。輸入関税がかからないため、利益の面で有利だという。中国通関当局にコメントを求め通常の受付時間外に電話をかけたが、返答はない。
原題:China’s Scrutiny of Corn Imports Spur U.S. Cargo Cancellations(抜粋)