スイスのクレディ・スイス・グループは、ソフトバンクグループとの関係を断ち切る。破綻した英グリーンシル・キャピタルのサプライチェーンファイナンス(SCF)ファンド問題を受け、グリーンシルの主要な支援者であるソフトバンクグループと距離を置く。

  事情について知る複数の関係者によれば、クレディ・スイスは今後ソフトバンクグループと新たなビジネスを行わない。関係者らは、情報が非公開だとして匿名を条件に語った。この決定は、クレディ・スイスの投資銀行事業全般に影響を与える可能性がある。ソフトバンクグループは数多くの案件を手掛けるディールメーカーだ。また昨年には、クレディ・スイスなど複数の金融機関が孫正義社長が担保として差し入れた合計約80億ドル(約8800億円)相当の株式を保有していた。

孫正義氏、保有するソフトバンク株の40%相当を融資の担保に

  ソフトバンクグループとのビジネス停止がどの程度の期間続くのかや、現在進行中の取引に影響が及ぶのかについては不明。

  ソフトバンクグループの東京在勤の広報担当者からはこれまでコメントを得られていない。クレディ・スイスはコメントを控えた。

原題:Credit Suisse Cuts Ties With SoftBank After Greensill Crisis(抜粋)