[ニューヨーク 14日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドル指数がほぼ横ばいで推移した。市場では、15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策見通しの変更が示唆される可能性があるとして、様子見姿勢が高まっている。

主要6通貨に対するドル指数は90.512と、ほぼ横ばい。先週は0.4%上昇。週間の上昇としては5週間ぶりの大きさだった。

ジェフリーズの外為部門グローバル責任者、ブラッド・ベチェル氏は 「FOMCが最大の注目の的になっている。テーパリング(量的緩和の縮小)を巡る討議が実際のところどの程度行われているのか、それが中期見通しにどのような影響を及ぼすのか、注視している」と述べた。

ドルは対円で0.38%高の110.09円と、約1週間ぶり高値を付けた。

アクション・エコノミクスのグローバル外為分析部門のマネジング・ディレクター、ロナルド・シンプソン氏は「米国債利回りがやや上昇したことが、金利動向に敏感なドル/円相場の支援要因になった」と指摘。ドルが対円で上昇していることは、今回のFOMCでFRBのハト派の度合いが低下するとの見方が市場で出ていることを示している可能性があると述べた。

英国のジョンソン首相はこの日、新型コロナウイルス変異株の拡大を受け、感染拡大抑制措置の解除を1カ月間延期すると発表。ただ、英ポンド相場に大きな影響は出なかった。

暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが約2週間ぶりに4万ドル台乗せ。その後は上げ幅を削減し、3万9649.03ドル。

ドル/円 
 NY終値 110.06/110.08
   始値 109.67
   高値 110.09
   安値 109.68

ユーロ/ドル 
 NY終値 1.2118/1.2120
   始値 1.2120
   高値 1.2130
   安値 1.2113