[27日 ロイター] – 米議員は25日、バイオジェンとエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム(一般名・アデュカヌマブ)」を巡って、承認プロセスや価格について調査を行うと発表した。
米食品医薬品局(FDA)は今月7日、アデュヘルムを承認した。アルツハイマー病の根本的な原因に直接作用する初の治療薬となる。年間費用は5万6000ドルとされている。
下院監督・政府改革委員会は「バイオジェンのアルツハイマー病治療薬アデュヘルムの価格の高さや、有効性を巡る懐疑的な見方がある中で承認されたことに、われわれは強い懸念を抱いている」とした。
ロイターの取材に対して、バイオジェンは「委員会から問い合わせがあれば、当然協力する」とコメントした。
アデュヘルムを巡っては、諮問委員会が反対していたにもかかわらず、FDAが承認に踏み切った経緯がある。決定に抗議し、諮問委の11人の委員のうち3人が辞任している。