[29日 ロイター] – 米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが29日に発表した4月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(主要20都市)は前年比14.9%上昇し、2005年12月以来15年超ぶりの大幅な伸びとなった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は14.5%上昇だった。3月は13.4%上昇していた。
前月比では1.6%上昇。市場予想は1.7%上昇だった。
全国的な住宅価格の高騰は供給が限られていることが主な要因。最も大きく上昇したのはフェニックス、サンディエゴ、シアトルだった。
米連邦住宅金融局(FHFA)がこの日に発表した4月の住宅価格指数は前年比15.7%上昇。3月の14.0%に続く大幅な上昇となった。
ただエコミストは、住宅価格上昇の背景には需給のミスマッチがあるとし、住宅バブルが発生しつつあるとの見方は示していない。キャピタル・エコノミクスの不動産エコノミスト、サム・ホール氏は「住宅価格見通しは上向いているが、自己増殖型のバブルの形成も、価格崩壊も予想していない」とし、住宅ローン金利の上昇などで価格の伸びは年末までに前年比7%程度に落ち着くとの見通しを示した。