4-6月期の米自動車販売は前年同期から大幅に増加した。消費活動の再開でスポーツタイプ多目的車(SUV)やピックアップトラックの販売が好調だったが、世界的な半導体不足による在庫薄が販売持ち直しのペースを抑制した。
米ゼネラル・モーターズ(GM)やトヨタ自動車は1日、繰り越し需要を追い風に4-6月の販売が大きく伸びたことを明らかにした。一方で日産自動車や韓国の現代自動車は、半導体不足を受けた在庫薄が夏場も販売抑制要因になると警告した。
ブルームバーグがまとめたアナリスト5人の予想平均では、4-6月の米新車販売予想は440万台となっている。実際にそうなれば、新型コロナウイルス禍が大きく影響した前年同期との比較で51%増となる。
GMの4-6月販売は前年同期比40%増の68万8236台。売れ筋ピックアップトラック「シボレー・シルバラード」の納車が2倍余りに増えた。
トヨタの4-6月は68万8813台と、73%の増加。1-6月ではピックアップトラックとSUVの販売台数が過去最高となった。コンパクトSUV「RAV4」やセダン「カムリ」、中型トラック「タコマ」や、ハイブリッド車が好調だった。
日産の4-6月は68%増の29万8148台。主力のコンパクトSUV「ローグ」や予算重視派に人気のセダン「セントラ」が好調だった。
原題:Carmakers Learn to Live With Chip Shortage: Auto Sales Update(抜粋)