食品、自動車、不動産-。米国では物価上昇の足音が大きくなっているのを実感します。夏休みで旅行者が多いニューヨーク市内はウーバーの料金も日増しに上昇。さらに乳幼児を抱える家庭では、紙おむつの価格上昇が家計を圧迫しているようです。インフレは本当に「一過性」なのか。13日発表の6月米CPIに注目が集まります。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

萎縮する中国富豪

中国ハイテク業界の富豪が自由に稼ぐことができた時代は今、政府による締め付けで突然の終わりを迎えているように見える。今年上期に中国人富豪の資産は計160億ドル縮小した。アリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏ら大富豪が臆することなくルールを曲げ、自分たちの企業の成長を促進し、国有銀行など既得権益層に挑戦できた時代は終わった。

一足先に宇宙空間へ

ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスは、創業者リチャード・ブランソン氏らが搭乗した宇宙船の試験飛行に成功した。今月は将来の宇宙観光実現に向けた節目の月となる。アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏も20日、自ら創設した宇宙ベンチャー企業が打ち上げる有人宇宙船への搭乗を予定している。

2つの変異株に感染

今春死亡した90歳の女性が、新型コロナウイルスの2つの変異株に感染していたことが分かった。ベルギーの研究者が特定した。女性はそれぞれ異なる経路から、英国で最初に発見された変異株「アルファ」と、南アフリカ共和国で最初に見つかった「ベータ」の両方に感染したとみられている。ワクチン接種は受けていなかったという。

世銀とIMFは時代遅れ

ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は、世界銀行と国際通貨基金(IMF)を時代遅れだと批判。途上国に持続可能性をもたらすのに必要な巨額の投資をこれら機関がまとめるには、抜本的な改革が必要だと主張。世銀とIMFが設立されたのは第2次世界大戦の末期だとし、役割を「再考する」必要があると述べた。

国外IPOルール厳格化

中国当局は国外上場を目指すほぼ全ての企業に対し、サイバーセキュリティー審査を受けるよう義務付ける新たなルールを提案した。100万人を超えるユーザーのデータを保有する企業が国外上場を目指す場合、サイバーセキュリティーに関する認可申請が必要になる。

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