[ワシントン 21日 ロイター] – 米国務省は21日、シャーマン国務副長官がアジア歴訪の一環として25─26日に中国を訪問すると発表した。その後、27日にオマーンを訪問する。
国務省は先週、シャーマン副長官が18─25日にかけて日本、韓国、モンゴルを訪問すると発表したが、中国訪問には言及していなかった。
国務省によると、シャーマン氏は中国の王毅・国務委員兼外相らとの会談を予定。10月にイタリアで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の際の米中首脳会談実施に向けた地ならしが行われる可能性がある。
国務省は声明で、シャーマン氏の訪中は「米国の国益と価値観を推し進め、責任ある形で米中関係に対処する取り組みの一環」になるとし、シャーマン氏は「中国の行動に関する深刻な懸念」などについて協議するとした。
国務省のプライス報道官は定例記者会見で、米政府は競争が紛争に発展することがないようにしたいとし、中国との建設的な対話が必要との考えを表明。「シャーマン副長官は、健全で責任がある競争が何たるか、中国に示したいと考えている」と述べた。