【新型コロナ】タイやベトナムなどが外出禁止措置－ファウチ氏警告＜bloomberg日本語版＞2021年7月26日 7:34 JST

米国立アレルギー感染症研究所（ＮＩＡＩＤ）のアンソニー・ファウチ所長は、新型コロナウイルスによる新たな感染拡大の波との闘いにおいて「間違った方向」に進んでおり、特に重症化リスクが最も大きい人にはブースター（追加免疫）接種が必要になる可能性があるとの考えを示した。

　　アルジェリアやタイ、ベトナムなどは感染急増への対応で、都市部に外出禁止を課している。その一方で、世界の多くの都市で制限措置への抗議活動が起きている。

　　ドイツのブラウン首相府長官らは、ワクチン未接種の人に対して厳しい規制の導入や接種義務化の可能性を示唆した。欧州ではデルタ株の感染拡大に伴い、こうした見解が強まっている。

　　英国の納税者はパンデミック（世界的大流行）終息後、数十年間も新型コロナの大きな対価を払い続けることになる。25日に公表された２つのリポートが指摘した。

　　米アイオワ州では州内の一部の病院が出したものも含めワクチン接種ルールに抗議する市民ら100人余りが州会議事堂周辺に集結した。ＡＰ通信が報じた。

　　フランスでは16万人余りが政府の健康パス政策に抗議するデモに参加。米紙ニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）が伝えた。パリでは警官隊との衝突後、催涙ガスが使用されたという。

　　イタリアでは来月６日からレストランや文化施設などへの入場の際に提示が義務付けられるグリーンパスに反対するデモが行われた。

　　インドネシアではこの数週間で新型コロナにより数百人の子供が死亡しており、多くは５歳未満だった。米紙ＮＹＴが医師を引用して報じた。子供の死亡率は世界で最も高いという。

　　塩野義製薬は、新型コロナ治療薬の臨床試験を開始したと米紙ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が報じた。１日１回服用型のコロナ治療薬は、この薬が初めてとなる。

塩野義、コロナ治療薬の臨床試験を開始－米紙ＷＳＪ

　　米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は１億9400万人、死者数は415万人をそれぞれ超えた。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計38億5000万回を上回った。