[東京 25日 ロイター] – 国際オリンピック委員会(IOC)は25日、酷暑と湿度対策のために、必要であれば東京五輪の競技日程変更を認める意向を示した。

今大会中、日本ではほぼ毎日のように摂氏33度、またはそれを超える気温を記録しており、複数の競技の選手らからこの真夏の暑さがパフォーマンスに支障をきたしているとの声が上がっている。

また、湿度の高さも不快感に拍車をかけていて、大会主催者は暑さ対策の一環としてホースで冷気を送り込んだり、氷嚢を用意しているもののあまり効果は見られていない。

IOCのスポーツディレクターは「競技スケジュールは、可能な限り日中の暑い時間帯を避けて組まれているが、すべてのスポーツでそれが可能というわけではない」とコメント。テニスに関しては、現在、一日のうち最初の試合が午前11時にスタートするため、選手たちは日中の最も暑い時間帯にコートに立たなければならない。

男子テニスで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と同2位ダニル・メドベージェフ(ロシア)は24日、大会主催者に対し、残りの期間の試合を午後遅くに移動するよう呼びかけ、メドベージェフはすべての試合を夕方以降に行うべきと提案。

また、日陰のない東京・江東区の有明アーバンスポーツパークで25日に競技を行ったスケートボード選手らは、午前9時の時点ですでに耐えられないほどの暑さだったとし、トリックを行うのに気が散って仕方がなかったと話していた。