[27日 ロイター] – 米グーグルの持ち株会社アルファベットが27日発表した第2・四半期決算は売上高と利益が共に過去最高を記録した。市場予想も上回った。インターネット通販の拡大を背景に、顧客が広告支出を拡大したことが業績押し上げに寄与した。

引け後の時間外取引でアルファベットの株価は5%上昇した。

総売上高は61.6%増の618億8000万ドルで、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の561億6000万ドルを上回った。

純利益は185億ドル。前四半期に記録した過去最高益の179億ドルを超えた。

1株当たり利益は27.26ドルと、予想の19.34ドルを上回った。

グーグルの広告事業の売上高は約70%拡大し、504億4000万ドル。

動画投稿サイト「ユーチューブ」の広告収入も83.7%増の70億ドル。

WPPマインドシェアのチーフ・デジタル・オフィサー、トム・ジジョンソン氏は「アルファベットは広告支出の全般的な回復の恩恵を受けた」と指摘。インサイダー・インテリジェンスのプリンシパル・アナリスト、ニコール・ペリン氏は「検索、グーグルネットワーク、ユーチューブの全ての広告事業がわれわれの予想を上回った」とし、「第2・四半期はユーチューブが最も大きく伸びた。このことはビデオ広告が今後も堅調に推移することを示している」と述べた。