[ニューヨーク 3日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、米経済成長鈍化や新型コロナウイルス変異株「デルタ」を巡る懸念がリスク選好を抑制し、ドルが円やスイスフランに対して下落したものの、底堅く推移した。

ドル/円は一時0.4%安となり109円を下回ったものの、その後は109.1円まで下げ幅を縮小。対スイスフランでは一時0.3%安となったが、0.1%安まで切り返した。

スイスフランは対ユーロでも上昇し、9カ月ぶりの高値を付けた。

ウエスタンユニオン・ビジネスソリューションのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「コロナ感染者数の増加が成長見通しを曇らせているため、スイスフランと円が恩恵を受けている」と述べた。

一方、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)およびニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)の当局者の比較的タカ派な発言を受け、豪ドルとNZドルが大幅に上昇した。

ドル指数は小幅高の92.046。前日は小幅安だった。

ユーロは1.1865ドルと小幅安。7月30日には1.1909ドルと1カ月ぶりの高値を付けていた。ポンドは0.2%高の1.3915ドルとなった。

ドル/円 NY終値 109.04/109.07

始値 109.16

高値 109.21

安値 108.89

ユーロ/ドル NY終値 1.1860/1.1864

始値 1.1886

高値 1.1893

安値 1.1854