中国の電子商取引運営会社アリババグループの4-6月(第2四半期)売上高は市場予想に届かなかった。新たな成長分野への投資計画がまだ成果を生んではいないことがうかがわれる。
3日の決算発表によると、4-6月の売上高は2057億元(約3兆4700億円)に増えたものの、アナリスト予想平均の2094億元は下回った。純損益は451億元の黒字と、独占禁止法違反による記録的な罰金で赤字となった前四半期から回復した。
同社は自社株買い戻しプログラムを1.5倍の150億ドル(約1兆6400億円)規模に拡大する方針も示した。
最初に中国当局の締め付けの標的となった大手インターネット企業の1社であるアリババの決算は、政策環境の激変が実際の業績に与える影響を測る手がかりとして注目が集まる。アリババは成長鈍化と中国電子商取引市場でのシェア低下の中で、バーゲン用プラットフォームやコミュニティーコマースなどの新分野への投資を進めている。
原題:Alibaba Sales Miss in Sign Spending Has Yet to Pay Off(抜粋)