[3日 ロイター] – 米ニューヨーク連銀が3日発表した米家計債務と信用に関する四半期報告書によると、家計の負債総額が第2・四半期に3130億ドル増加し14兆9600億ドルとなった。伸びの大半を住宅ローンが占めたほか、クレジットカードの利用が回復した。
住宅ローン残高は6月末時点で2820億ドル増の10兆4400億ドルとなった。
ニューヨーク連銀ミクロ経済データセンターのジョエル・スカリー氏は声明で「住宅ローンや自動車ローンの新規融資とクレジットカードの借り入れ需要の回復により、過去4四半期にわたり非常に堅調なペースで組成が行われている」と述べた。
クレジットカードの残高は2020年初からおおむね減少していたが、第2・四半期は消費回復に伴い170億ドル増加。ただ、19年末の水準をなお1400億ドル下回っている。
過去半年以内に行われた信用照会も3.7%増の1億2100万ドルと、20年第2・四半期から始まった減少から反転し、消費者の信用需要が高まっている兆候を示した。
自動車ローンの組成額は2020億ドルと過去最高。借り換えを含む住宅ローン組成額も1兆2200億ドルと最高だった。住宅ローン組成額の約71%がクレジットスコアの高い消費者に対して行われた。
過去4四半期の住宅ローン組成額は合計4兆5800億ドルで、住宅ローン残高の44%に相当する。組成額の約40%が新規、60%が借り換えだった。