[ニューヨーク 5日 ロイター] – トムソン・ロイターが5日発表した第2・四半期決算は、主要3部門が軒並み増収となったことを追い風に、利益と売上高が市場予想を上回った。通年の売上高見通しを上方修正したほか、最大12億ドルの自社株買い計画も発表した。
総売上高は9%増の15億3000万ドル、調整後利益は1株当たり0.48ドル。リフィニティブのまとめた市場予想は売上高が15億ドル、1株利益は0.43ドルだった。
調整後1株利益が市場予想を上回るのは5四半期連続。
営業利益は14%減の3億1600万ドル。前年同期に一時的利益を計上したことを反映した。
法務、税・会計、企業の全部門の売上高が増加し、とりわけ税・会計部門の売上高(為替変動の影響除く)は15%増加した。ロイターニュース部門も6%増となった。
これら3部門の売上高は第3・四半期も増加する見通し。
通年の総売上高は4─4.5%増と予想した。見通し引き上げは今年2回目。
また、コンテンツプロバイダー企業から「コンテンツ主導のテクノロジー企業」への移行に向けた5億─6億ドルの投資計画については、これまでに9000万ドルを投じたと明らかにした。残りは2022年末までに投資される見通し。