米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンは、デルタ変異株感染者の重症化を防ぐことが、南アフリカ共和国での治験で確認された。同治験は医療関係者48万人ほどを対象に実施された。
J&J製ワクチンがデルタ変異株に対して有効であるという証拠を初めて大規模に示すものだと、治験を共同で率いたグレンダ・グレイ氏は指摘。同氏は6日のプレゼンテーションで、先に流行したベータ変異株よりもデルタに対する予防効果の方が恐らく高いと述べた。
1回接種型である同ワクチンの入院予防効果は71%、死亡を防ぐ効果は最大96%だったと、同氏は説明。有効性は8カ月間維持されたという。
「こうした結果は、ブースター(追加免疫)接種の必要性がまだないことを示している」と、グレイ氏は話した。同氏は南アフリカ医学研究評議会(SAMRC)の責任者を務める。
原題:J&J Vaccine Effective Against Delta in South Africa Trial (3)(抜粋)